この記事は、
過去のニュースレターのアーカイブとして公開しているものです。
原則として、配信当時のそのままを載せています。
こんにちは!
アトラクションコーチの土方奈々絵です。
2月6日(日)に牛島日出男先生のZoom会でお話しした
『生き方の指針としての人間性回復運動とアトラクション・プリンシプル』の内容を
引き続き書いていきます。
今日は3つめの「使命」についてです。
※これまでのお話はこちら 1)【Follow Your Heart】どんな生き方の指針をお持ちですか? 2)【Follow Your Heart】納得のいく羅針盤を持っていますか? 3)【Follow Your Heart】私たちは進化しているのだろうか? 4)【Follow Your Heart】日常の中でどれだけ愛を示していますか?
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◆人間性回復運動との共通点③使命(1)◆
「3つの充分(充分学んでいるか?充分愛しているか?充分使命を果たしているか?)」の最後、
「使命」については、ここでは「自分の命/人生の使い方」という意味で考えていきます。
アトラクション・プリンシプルは「もっと簡単な人生へのアプローチ」と言い換えられるくらい、
人生の扱い方に関するヒントがたくさん詰まっています。
その1つに、「人生の軸になり得るもの」という考え方があります。
厳密に言うと、何に焦点を当てて人生を送るのかという話です。
トマスは、軸となりうるものに以下のものを挙げています。
ななちゃんはご自分の人生の軸として、これらのどれに焦点をあてているでしょうか?
すべきこと:しなくてはいけないこと、役割、義務
過去への囚われ:しようと思えばできたこと 例:あの時痩せていたら彼と付き合えたのに…(だからダイエットしよう!)
ゴール:目標、達成・実現を目指していること
ウォンツ:手に入れたり経験することを楽しむもの 例:美味しい食事、格好いい車、ゴルフ三昧の余生
ニーズ:真に自分らしくあるために感情的/肉体的/精神的/環境的に必要なもの 例:承認欲求、マズローの欲求段階説
《価値》:自然に引き付けられる活動、好み、振る舞い
後半の3つはトマスのコーチングでも重要な概念なのですが、
特に最後の《価値》について、もう少し説明をしておきたいと思います。
トマスは、《価値》について以下のように述べています。
価値は私たちの一部であり、私たちである。(中略) たとえば、ある人々は生まれながらの探検家で、6歳で、40歳で冒険旅行をしている。 (“Lesson 19. Reorient around your Values.”, 1999. The Personal Foundation Program)
この一文を読んで、私自身思い起こすのは、
以前にもご紹介した昔話の世界に惹かれて卒論を書いたことです。
高校生の時、世界の昔話を集めた本を読んで、
地域性による違いもあれば、共通した点もあることに非常に興味を持ちました。
そこで、大学では昔話の代表格、グリム童話について学ぼうと、ドイツ文学に進みました。
グリム童話研究について調べると、民俗学、社会史学、深層心理学などがありましたが
昔話の様式論というアプローチ、特に「口で語られる/耳で聴く」物語と
「文字で書かれた/目で読まれる」物語の文体の違いにとても惹かれました。
当時合唱団で歌っていたこともあり、「耳で聴く」音楽との共通点にもワクワクしました。
卒業論文は音楽と「耳で聴く」物語の特徴の共通点を提示した上で、
実際に1つの物語を取り上げその文体を解説しました。
そして、今も同じようなことをやっているなと感じています。
トマスの世界観に興味を持ち、彼の著作”The Portable Coach”に出会って
原文を読み込んで、日本語でどういうことか考えて、
いろんな本や資料も読んで、「ああこういうことか!」とワクワクする。
「アトラクション・プログラム」というものがあることを知り、
アトラクションって何!? ファウンデーションと同じ!? 何が違うの!?
そんなことを感じながら探究することがとてもおもしろい! 楽しい!
よくわからなくてモヤモヤしたり、苦労したりすることもあるのですが
楽しくておもしろいからやっている。
私って今も昔も変わらないんだな、と思っています。
もう1つ、《価値》についてトマスはこう述べています。
価値は、時間を費やすことに自然と惹かれる興味である。 表現された価値は充実をもたらす。 (“Welcome to the 28 Principles of Attraction”, Free 28 Principles of Attraction eCourse by Thomas Leonard (Edited by Julia Stewart))
これはまさに、ご紹介した卒論やアトラクションの翻訳の体験そのものです。
ものすごく時間を費やして取り組んでいるんだけれど、努力している感覚はない。
やりたくて、楽しくてやってるだけ。
それがとても充実した時間になっています。
これが、トマスが言っている《価値》というものです。
言い換えれば
自分の《価値》= 自分の本質/人生を充実させるもの
ということです。
さて、人生の軸の話に戻ります。
これらは、モチベーションの源、人生を生きるにあたって自分を動かすものと考えていただいても結構です。
このうち、上の3つ「すべきこと」「過去への囚われ」「ゴール」は
自分の中ではなく、外にあるものです。
それがダメだと言うことではなく、
まず自分の内にあるのか、外にあるのかを区別することが重要です。

そして、下の3つ「ウォンツ」「ニーズ」「価値」は自分の中にあるものです。
ウォンツは、外にあるものに反応して起こることも多いです。
ニーズは、自分が必要としている物なので、ものすごく強力。
満たそうとして優先的に前面に出てきます。
そのため、《価値》は隠れて気づきにくかったり、後ろに追いやられてしまうこともしばしば。
アトラクションでは、
自分の外にあるものと中にあるものを区別すること、
自分の内にあるものを大事にすること、
そして、本当に大事な物に集中しようと考えます。
ここで集中したいのは《価値》。
他のものを取り除いたり、小さくしていくと、《価値》が顕在化しやすくなり
ご自分の《価値》を発揮しやすくなります。

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今回は《価値》という考え方をご紹介しました。
次回、これがどう「使命」とつながっていくのかをお伝えしたいと思います。
それではまた!
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