この記事は、
過去のニュースレターのアーカイブとして公開しているものです。
原則として、配信当時のそのままを載せています。
こんにちは!
コーチ・カリエレの土方奈々絵です。
2020年、新しい年が始まりましたね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
1/5(日)のTV『サンデー・モーニング』で、
社会学者の加藤諦三氏による「幼児化」という視点を紹介していました。
「◯◯ファースト」(わがまま)も、「移民・難民の排斥」(異なるものへの恐怖)も、
「EU離脱」(理想放棄)も「軍拡競争」(優位)も「フェイクニュースや暴言」(反応が欲しい)も
すべて「幼児化」という、自らの成熟を拒否してしまう現象から起こっており、
この「幼児化」は「不安」によってもたらされている。
「なるほど、そう言う見方もあるんだなぁ」と興味深く見入ってしまいました。
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アトラクション・プリンシプル(引き寄せの原理原則)の
「#1 信じられないほど自分本位になる」をテーマにした勉強会で、ある参加者が
「(自分本位になってしまったら)トランプみたいな人にならないか?」
とコメントしたことがとても強く印象に残っています。
この原理原則の「自分本位に」とは、英語で言えば「selfish」。
selfishを辞書で調べると
「自分のことしか考えない、利己的な、自分勝手な、わがままな」などとあり、
英語でもネガティブな意味で使われる形容詞です。
(ちなみに、昨年末に出版された『Portable Coach』の完訳本
『セルフィッシュ』のタイトルはこの原理原則に拠っています)
ということは、
この原理原則「#1 信じられないほど自分本位になる」は、
トランプみたいにわがままな人になるということなのか???
冒頭の「アメリカファースト」が「わがまま」の表れであるという見解にも通じる、
非常に興味深い論点です。
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この点については
トマスが『自分本位について新しい視点を把握する必要がある』と書いているように、
ここで言っている「自分本位」がどんなものなのかを理解することがポイントです。
『自分本位〔selfishness〕は確かに自己中心〔egocentricity〕、または無神経〔insensitivity〕が含まれている可能性がある。 しかし、そのことはこれらの3つの言葉を同義にすることではない。(中略) 自己中心とは、自分自身のことしか考えないこと、 または世界は自分を中心に回っていると感じることを意味する。 無神経は心がないこと—まさに他の人を大事にしていないことを意味する。 しかし、あなたは極めて自分本位になることができるし、 それにもかかわらず自己中心的でも無神経でもなくいられる。』 (「The Portable Coach」ステップ1.信じられないほど自分本位になりなさい/No.6)
「自分本位」とは自分に必要なもの、大事なことを最優先にすることでしかありません。
いわゆる「わがまま」とは全く違うという概念に頭を切り替える必要がありそうです。
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では、なぜ「自分本位」でいることが大事なのでしょうか?
トマスは次のように言っています。
『自分本位は—専門化とそれが可能にする才能の開発とともに—個人や社会にとって進歩の礎である。』 (「The Portable Coach」ステップ1.信じられないほど自分本位になりなさい/No.1)
『自分本位は、私たちの目的のための定義としては、 最後にはあなたが以前よりも他の人に対し惜しまずに、支援的になることを自分に許すことだ。』 (「The Portable Coach」ステップ1.信じられないほど自分本位になりなさい/導入文)
他人を助けるためには、自分の本領を発揮するために自分を成長させることだけでなく、
それができる状態でいられるよう必要なものを手に入れたり、自分をケアしたりすることが必要です。
そのために自分を優先することが「自分本位」になるということです。
元CAの方が「緊急時にはまず自分が酸素マスクをつけるよう指導された」
とおっしゃっていましたが、このことを象徴しているなぁと思います。
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こうして見ていくと、
「自分本位になる」ということは、周りの人に貢献することにもつながっています。
それが本当の意味での「自分本位になること」なのではないでしょうか?
そうだとしたら…
あなたは今、どのくらい「自分本位」ですか?
それではまた!
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