この記事は、
過去のニュースレターのアーカイブとして公開しているものです。
原則として、配信当時のそのままを載せています。
こんにちは!
コーチ・カリエレの土方奈々絵です。
平成から令和へと時代が移る大型連休、いかがお過ごしでしょうか?
かつて昭和から元号が変わる時、小渕さんが掲げる「平成」という文字を見ながら
「何かが変わるんだ!」と少しドキドキしたことを思い出します。
皆様にとって、ますます素敵な時代になりますように!
さて、私が初めてトマス・レナードのことを知ったのは、2010年(平成22年)のことです。
コーチ仲間のKさんからトマスのセミナーを一緒にやらないかというお誘いを受けました。
Kさんはトマス・レナードが大好きで、仲間を募って『ポータブル・コーチ』の勉強会を開催し、
それを題材にしてセミナーを開いたことがありましたが、再度何かをやりたいと仲間を募っていました。
コーチングに惹かれていた深い部分はトマスに由来するらしいと知り、私は参加を決めました。
5年ぶりのセミナーの題材に選んだのは、トマスがコーチヴィルの同僚デイブ・バックと共に書いた
『Full Practice for Coaches(コーチのための完全な実践)』という本です。
プロのコーチとして実践すべきことが、20セクション、100レッスンにまとめられています。
この最初のセクション「自分自身と自分のサービスを知る」を扱いました。
セミナーで最も印象に残ったワークは、自分が提供している価値を他の人々に聞いてくる、というものです。
自分のクライアントや取引先などのお客様と個別に時間を取って、
「自分が提供しているものが何か」を聞いてくるという事前課題を出しました。
私自身も自分自身が提供しているものは何かを他のコーチ仲間に聞いてみましたが、
何人もの人に「ななちゃんには癒されるんだよね…」といったコメントをいただき、
予想外の方向性にびっくりはしたものの、数人の人に言われると妙に納得したのを覚えています。
ちなみに、私は学生の就職相談でも、学生にこれをやってみるよう勧めています。
自己分析の手法に「他己分析」という自分の強みや長所を他者に訊くというワークがあるのですが
それをアレンジして、ゼミやサークル、アルバイト先の仲間や先輩後輩などの第三者数人に
自分の特徴的なところを場面や状況、自分の言動なども含めて具体的に聞いてくるようアドバイスします。
学生に感想を聞いてみると、意外な自分を発見して自己理解を深めたり、
自己アピールに活用できそうだと感じてくれたりすることも嬉しいですが、
何より学生の自己肯定感が上がって、エネルギーが上がっている様子にこちらも嬉しくなります。
こうしてみると、ビジネスや仕事に限らず、
プライベートでも、日常の些細な場でも、人は自然と価値を提供しているのだと思います。
「もし自分が上手くできることについて気後れするなら、あなたはまったく魅力的ではない。」 (「The Portable Coach」ステップ7.自分の才能を恥じることなくマーケティングしなさい 副題)
そう、自分が提供しているものを理解し適切に扱うことは単に自分を売り込むためではなく、
自分自身をさらに発揮するためにとても重要で、より幸せを感じて生きていくために必要なことなのです。
さぁ、皆様も自分が何を提供しているのか、知りたくありませんか?
他の方は皆様が提供している「価値」をどのように表現してくれるでしょう?
それではまた!
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