この記事は、
過去のニュースレターのアーカイブとして公開しているものです。
原則として、配信当時のそのままを載せています。
こんにちは!
コーチ・カリエレの土方奈々絵です。
今日は、自分でも書くのに「ちょっと勇気がいる」経験を書こうと思います。
以前にも書きましたが、私はずっと、自分に自信がありませんでした。
理由はいくつもありました。
まず、体力がなくて、身体が弱いこと。
毎月のように急に体調が悪くなって休んでしまったり、冬は風邪で3日間寝込んでしまったり。
みんなは毎日ちゃんと会社に来ているのに、自分はなんでこんなに身体が弱いんだろう…と思っていました。
人と同じようにできないのは、心が弱いからではないかと内心思っていました。
突然休むため、仕事にも影響が出て周りの方に迷惑をかけてばかりで、とても気が引けていました。
また、自分なりにお客様と関係を築きながら営業の仕事をしていましたが、
目標達成のために、トップセールスマンの上司のやり方を指導されました。
特に「戦略を立てる」のが苦手で、「上司のようにできない=自分は仕事が出来ない」と思っていました。
長期プロジェクトの契約が立て続けに実り、入社4年目で全社売上トップになったのに
「嬉しい!」と思うより、「来年から(契約になる案件がなくて)どうしよう…」と塞ぎ込んでいました。
プロジェクトが一息つく頃には、会社には行くけれどまったく仕事が手につかない状態に。
自分でもまずいと思って心療内科に駆け込むと、うつ寸前と診断され1カ月休職しました。
当時はうつになる人はまだ少なく、「私は心が弱い、ダメな人間なんだ」という自己認識に拍車がかかりました。
復職して事務系の仕事に転換するも、いたたまれない毎日。
これではいけないと、マーケティングに興味があったこともあり、PRコンサルタントに転職しました。
最初はよかったけれど、今まで以上に丁々発止のコミュニケーションを求められる仕事で、
1年くらい経ったある日、突然、まったく起き上がれなくなりました。
クビ同然で仕事を辞めさせられました。
この時は「本当に私はダメな人間なんだ…」と思いました。
本当に、自分自身にとって魅力的でない状態のどん底でした。
「自殺だけはするまい」と心に決めて、でも途方に暮れていたのを覚えています。
その後、派遣でいくつか事務仕事をしながら体調を整え、ご縁があって大学職員の仕事に就くことになりました。
目の前の仕事に取り組むことで少しずつ自分を取り戻していきました。
そして、人の成長、心理の知識、様々な考え方や視点に触れる機会があり、コーチングを学ぶようになりました。
自分自身を知る機会は増えましたが、自信がない状態は変わりませんでした。
自信のなさを感じなくなったのは、夫の関わりのおかげです。
コーチングを学び始めて数年、大学の仕事の傍らコーチとしても活動を始めました。
ところが、コーチとして人の話を聴くこと、セミナーでファシリテーションをすること、
何をやっても「上手くできている」と思えず、「コーチとして」の自信が持てませんでした。
そしてある日、また、まったく動けなくなってしまいました。
そんな自分が本当に嫌で嫌で仕方がありませんでした。
当時、夫とは結婚前で、デートでよく散歩に出かけていました。
「もうコーチを辞めようと思う」と私が切り出した言葉と表情に何か感じたのでしょう。
都内の広々とした公園を2人並んで歩きながら、彼は私の話をずっと聴いてくれました。
私は、これまで書いてきたような経験と、自分が「ダメ」である理由を延々と述べ、
いかに自分が「コーチに向いていないか」「ダメな人間か」について語りました。
2時間くらいは話していたのではないでしょうか。
話が落ち着いたところで、それまでずっと話を聴いていた夫がこういいました。
「そんな奈々絵だからこそ、コーチとして支援してあげられる人がいるんじゃないかな」
この一言がすーっと染み入りました。
「そうか。私がやれることをやるのでいいんだ」と思いました。
自分についていた何かがさーっと落ちていくのを感じました。
その後、「自分がやれることをやる」をモットーとして、 やれることを1つずつやってきた結果、
今、こうして皆様にメールニュースをお届けしています!
2.他の誰かの期待に答えようとするのをやめ、自分自身の期待に答えようとし始めなさい 4.他の人とあなた自身を比べるのをやめ、自分自身の基準を識別し始めなさい 5.仕向けるのをやめ、人生が楽になるようにし始めなさい 9.誰かになろうとするのをやめ、まさしく自分自身でありなさい (「The Portable Coach」ステップ8.自分自身にとってたまらなく魅力的になりなさい/各No.タイトル)
私の場合、これらのタイトル通り、
周りの人や成果にばかり焦点を当て、本当の意味で自分に焦点を当ててきませんでした。
ありのままの自分を見ようとせずに、自分を大切に扱ってこなかったということでもあります。
自分に自信が持てないということは、自分を好きになれないし、自分自身が魅力的に感じられません。
それに対し、彼が私のありのままを受けとめてくれたおかげで、
ありのままの自分を受けとめることとはどういうことなのかを体感的に教わりました。
彼は常に私自身に焦点を当ててくれ、自分自身を大切にするよう促してくれています。
これ以来、地に足がついた感覚があり、自信のなさとともにあった不安や恐れに襲われることはありません。
今の自分を好きだという感覚もあります。
最後に、トマスの言葉の中で最もお気に入りを紹介したいと思います。
「もし自分自身にとってたまらなく魅力的だと感じないなら、あなたはどうやって他の人を引き寄せることができる?」 (「The Portable Coach」ステップ8.自分自身にとってたまらなく魅力的になりなさい/サブタイトル)
それではまた!
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