新年早々、災害や事故が相次ぎました。 災害/事故に遭われたみなさまにお見舞い申し上げるとともに 心穏やかに暮らせる日々が早く戻りますようお祈りしております。
災害に見舞われた経験のない私にとって
災害現場の様子や当事者のお話から
様々なことを学ぶ機会をいただいています。
そして、いつもながら意識が向くのは、
「蓄え(reserve)」です。
アトラクションでは「超大な蓄え(Superreserve)」、
言い換えれば、絶大な心のゆとりを備えるために
有形無形のものを「蓄える」という原理原則があります。
原著には『蓄えの指標(Reserve Index)』というアセスメントが付いていて
たとえば、
「家に6か月分のトイレットペーパーを保管している」
なんて項目があります。
我が家は元々、あまり余分を買わない/置かない暮らしをしていました。
トイレットペーパーは最後の1ロールを使い始めたら
次の1パック(12ロール入り)を買っていましたが、
この原理原則を実践するに当たって
「2ヶ月分のトイレットペーパー(2パック)」の置き場所を確保し、
常に買い置きするようにしました。
ところが、コロナが流行りだした当初、
たまたまトイレットペーパーを買い損ねていて、
最後の1パックを使い始めたタイミングで
トイレットペーパーの買いだめ騒動が勃発。
まだ残りが10ロールくらいあるにもかかわらず、
「トイレットペーパーが買えない/手に入らない」という状況は
ものすごく不安でいっぱいだったのを今でも思い出します。
それ以来、トイレットペーパーは6ヶ月分を備えています。
(それだけでも心穏やかになるのは本当に不思議です…)
この経験から、備蓄を備えることは
「蓄え」の構築であると同時に、災害や非常時への対策にもなると
意識的に取り組むようにしています。
さて、この「蓄え(reserve)」に関して興味深いことの1つに
蓄えるべき「10の領域」が
パーソナルファウンデーション・プログラムと
アトラクションとでは異なるということです。
パーソナルファウンデーションの10の領域とは
時間、ゆとり、お金、エネルギー、好機、愛情、情報、知恵、自分自身、統合性
です。
これはまさに「心のゆとり」に直接つながる要素を具体化したもの。
それに対し、
アトラクションで紹介している「蓄えの指標」の10の領域は、
「心のゆとり」の基盤として具体的に蓄えるものをさらに具体化したものです。
《蓄えの指標》
家庭と快適さ
車・乗り物
財政
安全
エネルギー・活力
好機
ゆとり・時間
災難防御
用品と備品
人間関係
ちなみに、「8.災難防御」の10項目は以下の通りです。
車では自動チャージ機能が付いた小さい12ボルトの懐中電灯をシガレットライターにつないでいる。
少なくとも週に一度はコンピューターのハードドライブをバックアップし、そのバックアップをコンピューター以外に保存してある。
加えて、月に一度コンピューターのハードドライブをバックアップし、そのバックアップを少なくとも10マイル[=約16km]以上離れたところに保管している。
第2のISP(インターネット・サービス・プロバイダー)があり、第1のものがビジー状態になった/ダウンした場合に即座に接続できるようにしている。
失くした時のために、すべてのクレジットカードの番号と800か所の電話番号を安全にリスト化し/保管している。
運転免許証とパスポート、社会保障カード、出生証明書のコピーを離れた安全な場所か、安全な金庫に保管している。
遺言があり、私の弁護士ともう1人が最新のコピーを所持している。
十分な医療保険に入っている。
十分な自動車保険と住宅保険、賠償責任保険に入っている。
私に何かが起きたとしても、家族は経済的に困らない。
アメリカで90年代後半に作られたチェックリストですので、
今の私たちにはそぐわないと思う項目もあるかもしれませんね。
もし、現代の私たちがこのリストを作るなら、
間違いなく防災の観点を含めるでしょう。
例えば、
自然災害に見舞われた際の自宅の安全な場所を確保している
一週間分の水・食料品の備蓄がある
災害のタイムラインに沿った避難計画を所持している
などが考えられるのではないでしょうか?
「超大な蓄え」を構築する理由は
人を突き動かす動物的な生存本能(恐れや不安)を鎮めることに加え、
リスクが発生してもそれに耐えられるだけの余裕を持つことにあります。
その意味でも、防災対策は「蓄え」を築くための大事な一要素ですね。
あなたの心のゆとりを支えるために
どんな「蓄え」を築いていきますか?
自分に余裕がなければ
困っている隣人に手を差し伸べることもできません。
できるところから「蓄え」を築き始めること。
それだけでも大きな一歩です。
それではまた!
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