この記事は、
過去のニュースレターのアーカイブとして公開しているものです。
原則として、配信当時のそのままを載せています。
こんにちは!
コーチ・カリエレの土方奈々絵です。
最近、コーチの方から
「アトラクション・プリンシプル〔引き寄せの原理原則〕と
パーソナル・ファウンデーション〔自己基盤〕はどう違うんですか?」
と聞かれることが重なり、私の中でアンテナが立っています。
パーソナル・ファウンデーションとは何か?
高層ビルの基礎工事や大樹の根っこに例えるとわかりやすいかもしれません。
基礎がガタガタだと高い建物を建てようとしても倒れてしまうし、
根っこが脆弱なら大木に育つことはできません。
それと同じように、自分の思考や感情、身体、環境などの基礎(土台)が弱いと
自分が本当にやりたいことをやったり、目指したい状態にたどり着いたりすることが出来ません。
自分のパフォーマンスを高めるためには、パーソナル・ファウンデーションを整えることがとても大切。
コーチはクライアントのパーソナル・ファウンデーションを強化するよう支援するだけでなく、
コーチ自身も自分自身のパーソナル・ファウンデーションを強化していくことが必要です。
トマス・レナードはコーチ・ユニバーシティで
このパーソナル・ファウンデーションを強化するプログラムを開発しました。
日本でもパーソナル・ファウンデーションを重視するコーチたちが沢山いますし、
これを整えるプログラムを提供している団体もあります。
アトラクション・プリンシプルは、パーソナル・ファウンデーションの次世代として開発されました。
ですので、あちこちにパーソナル・ファウンデーションの要素が存在します。
私も『The Portable Coach』を読み始めた頃は、
「これってパーソナル・ファウンデーションだなぁ」と思うことが度々ありました。
ところが、最後まで読み通しても、
本の中に「Personal Foundation」という言葉は全く出てきませんでした。
「アトラクション」と「パーソナル・ファウンデーション」は同じなのか?
それとも違うものなのか?
とても興味深い問いです。
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『The Portable Coach』とは別に、アメリカのCoachVilleが提供する
アトラクションのセルフスタディ・プログラムを調べてみると
このような記述があります。
2.この28のアトラクション・プリンシプルのコレクションは、トマス・レナ—ドとコーチ・ユニバーシティが開発した初期の創作物(1991-1997)の第2世代/次のレベルを表している。この初期の(そして今でも非常に人気のある)創作物には、Clean Sweep Program〔一掃プログラム〕、Personal Foundation Program〔パーソナル・ファウンデーション・プログラム〕、Coach Training Program〔CTP〕、The Distinctionary〔詳細不明〕が含まれる。トマスは、これらの初期の創作物から始まり、28のアトラクション・プリンシプルに「導く」開発パスを構築した。あなたは初期の創作物から始めて、アトラクションに進むことができる。ただし、ほとんどの人は28のアトラクション・プリンシプルから始め、さらに深くなるにつれて、最終的にオリジナルの作品、特にClean SweepとPersonal Foundationを活用し、どちらも個人の人生の基盤を強化するために機能する。どちらのアプローチも機能する。 (Thomas J. Leonard(1998) & CoachVille (2006). Section #7 Introductory Points About Attraction. Attraction Program.)
これを読むと、アトラクション・プリンシプルとパーソナル・ファウンデーション・プログラムが
相関的に活用できるということがわかりますね。
と同時に、トマスはこの2つを明確に別物として扱っていたことも読み取れます。
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さて、ここからは私個人の体験と見解です。
改めて、パーソナル・ファウンデーションをCTPで学んだ時のことを思い出すと、
ものすごくドキドキしたのを覚えています。
当時はまだまだ自分に自信がなく、自分の駄目さ加減を何とかしたいと思っていた私は
「自己基盤を強化してブレない自分を作る!」
というコンセプトに非常に惹かれました。
意気込んでライフバランス〔一掃プログラム〕のアセスメントに取り組み
「環境」「経済・仕事」「健康」「人間関係」の4分野の点数を上げるべく
日々自己改善に取り組んだのですが、非常に疲れてしまったというのが本音でした。
他にも未完了を完了したり、妥協〔我慢〕をやめたりと
「ものすごく大変」という印象が強く乗りました。
それ以来、私の中では、パーソナル・ファウンデーションは「修行」の感がありました。
(もちろん、これは当時の経験を振り返った私の所感ですから
パーソナル・ファウンデーションを正しく理解しているかと言われると疑問です。)
逆にアトラクション・プリンシプルではどうだったかというと、
私がコーチングを学んで惹かれた「考え方」のオンパレードという点に惹かれました。
次に、「楽に」「努力する必要なく」「持続可能な」手法である、という点にも惹かれていきました。
この考え方に従って考え、動くことを続けた結果、
自然と軽やかに、幸せに生きられるようになっていきました。
こうした経験から、今の段階では
パーソナル・ファウンデーションは自己改善の活動を主軸とし、コーチ向け。
アトラクション・プリンシプルはコーチングの原動力であり、コーチもクライアントも活用できるもの。
といった印象を抱いています。
とはいえ、私もまだ探求途中です。
これからはパーソナル・ファウンデーションも理解を深めていき、
引き続き分かったことをお伝えしていきたいと思っています。
それではまた!
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