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〈パーソナルニーズは決定的に満たせるのか?〉

執筆者の写真: 土方 奈々絵土方 奈々絵


この記事は、

過去のニュースレターのアーカイブとして公開しているものです。

原則として、配信当時のそのままを載せています。


 


こんにちは!

コーチ・カリエレの土方奈々絵です。

 


トマスのコーチングで扱う特徴的な要素に、「パーソナルニーズ」があります。

 

「ニーズ」という言葉は「顧客のニーズをつかむ」などの文脈でもよく使われます。

国語辞典で「ニーズ」を調べると、「必要、要求」とあります。

英和辞書で「need」を引くと、上記に加え「不足、欠乏/窮状、貧困」という訳もあります。

「need」には「欠乏・窮状 → 必要・要求」のニュアンスがあるようですね。

 

 

このニーズについて、トマスはサバイバルニーズとパーソナルニーズがあると言っています。

 

『パーソナルニーズは、自分が最高の状態であるために必要とする感情的、身体的、精神的、スピリチュアル的、そして環境的な物事である。 身体的(サバイバル)ニーズは、動物のように肉体的に生き残ること関するものである。』 (「The Portable Coach」ステップ13.パーソナルニーズを決定的に満たしなさい/区別の仕方)
 『サバイバルニーズは満たされた時に、あなたを生かす。 パーソナルニーズは満たされた時に、あなたが本当に自分自身でいられるようにする—可能な限り最高な方法で。』 (「The Portable Coach」ステップ13.パーソナルニーズを決定的に満たしなさい/前文)

 

人はこのパーソナルニーズを満たすために駆り立てられるように行動することがあり、

トマスは、進化するためにはこのパーソナルニーズを満たしていくことが絶対不可欠であると述べています。

しかし、最初は自分のパーソナルニーズを自覚することがとても難しい!

トマスのコーチングの要素の中でも掴みにくい概念の代表格です。

 

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さて、私がコーチングを学ぶ中でこのパーソナルニーズについて教わってきたのが

「ニーズはなくならないから、満たし続ける必要がある」という考え方です。

ところが、トマスは「パーソナルニーズは決定的に/恒久的に満たすことができる」と言っています。

これは一体どういうことなのでしょうか?

 

実は私自身、「これがニーズを満たし切る感覚なのかな?」と最近思うようになりました。

自分自身の中にあるパーソナルニーズについて初めてはっきりと自覚できたのは、2013年に参加したあるコーチ向けの勉強会。

直前に仲間からの「承認」のワークを受ける体験をした後に、ニーズのリストをチェックしたところ、

「ああ、私には『可愛がられたい』というニーズがある!」と気づいたのでした。

 

それ以来、ニックネームを「ななちゃん」とちゃん付けで呼んでもらったり、

甘え下手を自覚して「可愛がってもらってる」状況を自覚してきちんと受け止めたり、

それを周りの人に伝えて協力してもらったり、

自分なりにこのパーソナルニーズを満たすことをやってきたと思うのですが、

最近、このニーズを意識することがほとんどなく、

「もうそれほど意識しなくとも大丈夫かもなぁ…」という感覚になってきました。

 

 『繰返しそれに焦点を当てる必要なしにニーズが満たされたなら、適切に満たされている。 もしニーズに「えさを与えて」続けているならば、充足させているということだ。』 (「The Portable Coach」ステップ13.パーソナルニーズを決定的に満たしなさい/区別の仕方)

 

この定義で言うなら、私の中にある「可愛がってもらいたい」というニーズは、

適切に満たされてきたということなのかもしれません。

 

ただ、パーソナルニーズは1つだけではなく、複数あるのが普通。

1つが満たされたとしても、次のニーズが顔を出します。

 

私が次に自覚しているのが「優秀でありたい」というパーソナルニーズ。

これはまだ自分でも納得のいくケアの仕方ができているとは言いがたいです。

そのせいか、時々このニーズが顔を出してきます。

まだまだ「餌を与えている」だけの状態なのでしょうね。

これが「ニーズはなくならないから、満たし続ける必要がある」ということなのかもしれません。

 

 

パーソナルニーズは誰にでもあるもので、あってはダメというものではありません。

ただ、パーソナルニーズに動機づけられて動いている時は、苦しさを感じます。

私自身は、自分の中のパーソナルニーズを識別することで、

一時的には痛い思いをしても心苦しさが減り、自分自身をより上手く扱えるようになった感じがします。

 

心苦しさを感じることが多いなら、

もしくはそう感じるのがどうしてか不思議に思うのであれば

是非一度ご自分のパーソナルニーズに焦点を当ててみてはいかがでしょうか?

喜んでお手伝いいたします。

 

 

それではまた!

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