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〈『Portable Coach』全28ステップの翻訳完了にあたって〉

執筆者の写真: 土方 奈々絵土方 奈々絵

更新日:1月29日



この記事は、

過去のニュースレターのアーカイブとして公開しているものです。

原則として、配信当時のそのままを載せています。


 


こんにちは!

コーチ・カリエレの土方奈々絵です。

 


2016年から取り組み続けてきた『Portable Coach』の翻訳作業が先日ようやく終わり、

それを始めたきっかけとなったThomas読書会も、昨日無事最終回を迎えました。

ここまで辛抱強く一緒に読み進めてくれた仲間たちに感謝です。

 

今回は『Portable Coach』全体を訳し終えてみて、改めて思うことを書いてみようと思います。

 

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この本は、「アトラクション・プリンシプルズ(引き寄せの原理原則)」について書かれたものです。

トマス・レナードはコーチ・ユニバーシティでいくつかのプログラムを開発し、提供しましたが、

コーチたちからの様々な意見や事例を元にこの28個の原理原則を開発、

「アトラクション・プログラム」として提供し『Portable Coach』にまとめました。

(28の原理原則のリストは下方に掲載していますのでご参照ください)

 

では、「アトラクション・プリンシプルズ」とは何か?

私の言葉で表現するなら、「心軽やかな人生を送るために活用できる原理原則」

もしくは「ストレスのない自然体の生き方を可能にする原動力」ではないかと思います。

そして、コーチングの原動力そのものでもあります。

 

だから、誰もがこの原理原則を活用することで

コーチングを受けているような変化や進化を体現する可能性が高まります。

コーチも、この原理原則を理解してクライアントにアプローチすることで

よりクライアントの変化や進化を促せるようになります。

 

そして、クライアントとコーチがこの原理原則を共有し活用すると、

更なる相乗効果が期待できるのです。

 

もし、この原理原則に心惹かれるものを感じるなら、

是非この原動力を学び、試してみていただきたいと思っています。

 

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とはいうものの、

実際「アトラクション・プリンシプルズ」をどう学び、どう活かせばいいのか?

 

28の原理原則のリストを見ると、今までに勧められてきたことや、

教えられてきたことと違う方向性の言葉が並ぶので、ちょっとドキッとします。

また、原理原則28個のそれぞれに10個の実践へのヒントが書かれています。

280個もヒントがあるのか…と思うと、気持ちが萎える方もいるかもしれませんが

それぞれの原理原則がつながっているので、あちこちに同じようなヒントが度々出てきます。

 

初めてこの本を読む方が、1つの原理原則だけを取り上げて読むと、

「よくわからない」「わかるようで、はてなマークがいっぱい」とおっしゃることが多々あります。

根気強く5つくらい読んでいくと、色々とつながって、ようやく腑に落ちていくのをよく目にしました。

 

実際私も今、自分の翻訳を最初から通してチェックをしていますが、

「このテーマはここにも出てくる!」という箇所を発見して、この原理原則の奥深さを感じています。

 

ですから、1つの原理原則を理解しようとするよりも、

共通するテーマに沿って、最低4つくらいはまとめて扱う方が、理解しやすいかもしれません。

 

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また、私が翻訳を完了する直前に、『Portable Coach』の完訳本が出版されました。

 

SELFISH(セルフィッシュ) (単行本) トマス・J・レナード (著), バイロン・ローソン (著), 秦 卓民 (監修), 糟野 桃代 (翻訳) | 2019/11/1 祥伝社 https://www.amazon.co.jp/dp/4396617097/

 

精読してはいませんが、ところどころ目を通した限り、

解釈や微妙にニュアンスの違うところが見受けられます。

 

自分で実際に翻訳作業をやってみて感じるのですが、翻訳とは

  • 翻訳者が自分の持っている背景を元に原文から何を読み取るか

  • それを翻訳者が読者に伝えるためにどう表現するのか

という作業の中で作られていきます。

 

だから、翻訳者によって出来上がるものが異なるのは当然です。

翻訳にあたって私をサポートしてくれたLeslieさんとディスカッションした際にも

解釈は一緒でも、どういう言葉でそれを伝えるのかで意見が分かれることはよくありました。

 

どちらが間違いという話ではありません。

単に、翻訳とは、翻訳者の世界観と言葉のフィルターを通っているということです。

 

『セルフィッシュ』は、この本の翻訳者と監修者の方の世界観の賜物です。

私は、自分が探求してきたトマス・レナードの世界観を引き続きお伝えしていきたいと思っています。

 

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最後に…

こうした想いを踏まえて、来年はアトラクション・プリンシプルズを

テーマで分けたモジュール毎に学ぶ機会を提供しようと思っています。

以下に7つのモジュールをご紹介します。

 

翻訳資料の通しチェックをしながら、どのモジュールから始めようか検討しているところです。

ご興味のあるモジュールがありましたら、どうぞリクエストしてください!

 

 

《アトラクション・プリンシプルズの7つの学習モジュール》

 

Group #1. あなたでいる BEING YOU.

1. 信じられないほど自分本位になる / Become incredibly selfish.

8. 自分自身にとってたまらなく魅力的になる / Become irresistibly attractive to yourself.

18. 自分自身を敏感にする / Sensitize yourself.

28. より人間的でいる / Be more human.

 

Group #2. ファウンデーションを強化する STRENGTHENING YOUR FOUNDATION.

4. すべての領域で莫大な蓄えを築く / Build a super reserve in every area.

12. 遅滞をなくす / Eliminate delay.

13. パーソナルニーズを決定的に満たす / Get your personal needs met, once and for all.

19. 環境を完璧にする / Perfect your environment.

 

Group #3. 個人の成長を完了する COMPLETING YOUR PERSONAL DEVELOPMENT.

9. 印象が強いだけのライフスタイルではなく、充実した人生を手に入れる / Get a fulfilling life, not just an impressive lifestyle.

17. 自分の最たる弱みを認める / Endorse your worst weakness.

20. 必要以上に人格を高める / Develop more character than you need.

23. 自分の価値に基づいてひたすらに適応する / Orient exclusively around your values.

 

Group #4. 財務的成功 FINANCIAL SUCCESS

5. そうする喜びのためだけに付加価値を与える / Add value just for the joy of it.

7. 自分の才能を恥じることなくマーケティングする / Market your talents shamelessly.

25. 天職を極める / Master your craft.

27. ビジョンを持つ / Have a vision.

 

Group #5. 他者に対応する DEALING WITH OTHERS.

6. 他の人に奥深く影響を与える / Affect others profoundly.

10. 約束したことを2倍にして届ける / Deliver twice what you promise.

16. あなたの喜ばせ方を他の人に示す / Show others how to please you.

22. 無条件に建設的な人間になる / Become unconditionally constructive.

 

Group #6. 人生に取り組む DEALING WITH LIFE.

2. 未来から自分自身を切り離す / Unhook yourself from the future.

11. 自分を前に引っ張る真空を創り出す / Create a vacuum which pulls you forward.

14. 細部での成長をやりがいにする / Thrive on the details.

24. すべてをシンプルにする / Simplify everything.

 

Group #7. 出来事を最大限に活用する MAKING THE MOST OF EVENTS.

3. すべての出来事に過剰に対応する / Overrespond to every event.

15. 何事も我慢しないようにする / Tolerate nothing.

21. 現在が本当にどれほど完璧であるかを見る / See how perfect the present really is.

26. 真実を認識し、伝える / Recognize and tell the truth.

 

 

 

長文になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

あなたがアトラクション・プリンシプルズに関心を持ったり、

心を寄せたりしてくださったことは、私がこの世界を探求していく上での支えになりました。

改めて、感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。

来年も、まだまだこのアトラクション・プリンシプルズを探求していきたいと思います。

 

あなたにとって、2020年が素晴らしい年になりますようお祈りしております。

 

 

それではまた!

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